まずは、読者ならびに関係者のみなさま、にお詫び申し上げます。
荒木スミシは現在、52歳。兵庫県出身です。
以下の文章は神戸で起こった「神戸児童連続殺傷事件」という1997年に起こった、当時、大問題になった事件のことが関係する文章もあります。
(お若い方には難しいかもしれません)
ことの発端は1997年に神戸で起こった「酒鬼薔薇聖斗」事件、いわゆる神戸連続児童殺傷事件がきっかけでありました。
荒木スミシは当時無名のインディーズ小説家でありましたが、自費出版された「シンプルライフシンドローム」が評判となり、神戸を中心に大阪リブロでは週間ベストセラーにランキングされるほどでした。
事件が発生し、神戸新聞宛てに少年Aから反抗声明文があり、当時、自費出版版「シンプルライフシンドローム」には「透明」という言葉があり、一方の反抗声明文には「透明な存在」とありました。
そこで新宿で本を偶然見つけたジャーナリストが荒木青年のもとに取材したいと申し入れがありました。
兵庫県加古川市の画廊喫茶で取材、のちにこれが「スクープ、シナリオ見つけた」とサンデー毎日に掲載されることになります。
記事は酷いものでしたが、ジャーナリストとのちに話すと、インタビューテープが残っている、とのことです。
しかし「透明」という言葉の一致だけで「シナリオ見つけた」という記事はあまりにも精神にダメージでした。いくつかのテレビワイドショーにも報道されました。
ジャーナリストに「では、あのタイトル何ですか」と尋ねると、彼は口ごもりました。やはり行き過ぎです。
「透明」とは辞書で調べてもCrystalだって透明だし、綺麗なという表現です。「シンプルライフシンドローム」には「透明な存在」という言葉は出てきません。
この過程において制作されたのが映画版「シンプルライフシンドローム」です。神戸の若者300人が集まり映画化されました。
当時、サンテレビで放送されたドキュメンタリー作品はこちら↓
https://youtu.be/qwMolSTPm8I荒木スミシはまったく事件に関係なく、単にメディアハラスメントを受けたのです。
おまけに「どうやら少年A」はこの本を読んでいたのではないかという出版物まで現れました。
ネットはもっと怖く、いつまでも検索されてしまうので、2021年現在でも「何か事件と関係があった」と、まったく関係ないものが、定説化されている現状です。
詳しくは小説「プラネタリウムに星がない」に小説化されています。
ここまでの、内容は荒木スミシ自身も消化できています。
ところが、この「プラネタリウムに星がない」が発売された直後、元少年Aは告白本「絶歌」を発表します。
奇妙な時期の一致であり、荒木スミシにとっては、「事件の希望」書き終わった、途端の、「絶望感」でした。
まったく元少年Aは謝罪どころか、あのまま成長し、残虐性も変わりはありません。
これは深い絶望となりました。
まったく事件とは関係ないのに、人生はすべて塗り変えられました。
もともと荒木スミシは映画監督を目指して、GAINAX の武田康廣氏、岡田斗司夫氏らの「自主映画制作グループ、DAICONFILM 」と14才から交流し、当然そのメンバーであった庵野秀明監督、赤井孝美監督、山賀博之監督などから多くの要素を学んで育ちました。
小説家という道はイレギュラーというより、そのやりたいことの一部でありました。
この時期に赤井孝美監督作品、のちにGAINAX より発売された、17歳の荒木スミシがメイキング編集・構成した怪獣映画「八岐大蛇の逆襲」メイキング編、「私、本当に特撮しちゃたの‥」は作られ、荒木は構成・編集を担当します。
そして武田康廣氏より幻冬舎を紹介され、「シンプルライフシンドローム」で映画、小説同時デビューとなりました。
それから小説家の道へ進み、作家自らミニ出版社を経営します。
さまざまな映像作品が残されているのは少年期(14歳)からの流れなのです。
もともと荒木スミシは一型糖尿病を37歳で発病し、その合併症のバセドウ 病を患っています。
しかしあまり知られていませんが脳の記憶中枢が人より少し少ないと診断されていることも事実です。
また、この5年間ほど、両親の介護生活を続けており、(ほとんど病人ひとりで)過酷でした。
父親は亡くなり、母親は神戸の施設で姉が引き取り、ようやく休めると思ったらコロナ禍に入りました。
この間に制作したのが企画本「キルユアアイドル」であり、まったく精神的に均衡が保てなかったこと、また関係者、読者様に本来の自分の小説には程遠い仕上がりになり、申し訳ありません。
精神的に過酷な条件下ではありました。
この「キルユアアイドル」という一冊をきっかけに精神は限界になり、何度も死を考え、未遂までもありました。
しかし、時はコロナ禍です。
家の整理や、休む時期を「まるで終活」みたいだな、と思いつつ、健康的に過ごしていると、だんだんその休みが良かったのか、体調、精神とも回復傾向にあります。
もう普段の精神と生活となんの変わりもなく過ごしていけるようになりました。
そんな掃除の時、GAINAX から発売された赤井孝美監督の「八岐大蛇の逆襲」(樋口真嗣特技監督であるため、シンゴジラなどの原点のような作品)が見つかりました。
そこでGAINAX 京都の武田康廣氏に連絡を取り22 年ぶりの再会となりました。
今後はいろんな活動、それこそ音楽、映像、写真なども力を入れていきます。
小説家としてはもう長い文学作品は売れていない現状です。もっと実験的な中編を書きたいです。
また今後、ライトノベルを含め、作家、音楽家、モデル希望の方などさまざまな後進の育成が主な活動予定です。
そしてこれは大切なことなのですが「中年なのにまだ青春小説」「飽きました」などの中傷めいたものもあります。
ただ5年間、親の介護をやっていた、という理由です。
そしていま、子供達は「青春時代」を過ごしています。
まことに長文、失礼いたしました。
また新たなノンカフェブックス(名前も体勢も変わるかもしれません)をよろしくお願いします。
荒木スミシ 2021.6
情報
病院で血液検査をしたところ、「バセドウ病」について、治療の末、陰性と判断されました。完治していると診断されました。
2021.7.7
★解説
【介護とは?】一般的に介護の限界は、半年と言われています。5年も続くと、経済的にも、精神的にも、崩壊してしまいます。
【未遂とは?】一型糖尿病患者にとって「低血糖」という、状態は頻繁に起こります。これが「LO」、血糖値25以下になると、死と隣り合わせです。落ち込んだらどなたもお腹は減ると思いますが、「LO」で眠ってしまうと、それは死に直結します。ブドウ等など甘いものを取ってから、眠らなければなりません。これが頻繁に起こりますが、精神的に安定していると普通に対処できますが、不安定だと難しいわけです。それが「未遂」です。食べられないだけです。
【寿命は?】一般的には少し短い程度と言われていますが、治療の方法、自己管理できないと、毎日が厳しいです。現在は時折、やはり落ち込みますが、もちろん「普通」です。
【脳の記憶中枢が少ないとは?】脳の中のことなので、それは「性格」です。「短気だな」「のんびりだな」とかです。少し忘れっぽいかもしれません。時折、話が辻褄があわないことがあります。しかし、これは「創作脳」と呼ばれるものと関係がありそうです。
【一型糖尿病の基礎知識】糖尿病は、2つのタイプがあります。1型と2型。2型が一般的な糖尿病。1型は膵臓の機能が失われ、一生治らない病気ですが、食事前インスリン注射が必要なだけで、普通です。つまりは本当は糖尿病と、「治療法が同じなだけ」で、名前が糖尿病とされているため、「食べすぎ、自業自得」と差別的に扱われます。しかし1型の患者が「食べすぎとかでなったわけではない」と発言すると、今度は2型の方が悪いようになってしまいます。そして1型は全糖尿病患者の5%とされています。
それでも健康的だし、普通に見えるはずですが、数々、カミングアウトさせて戴きました。
誠にご迷惑、申し訳ございませんでした。
また中傷は人を時として死に追いやります。死んだら悪人でも 善人でも「死」です。
昨今では歳を取っただけで悪です。
何もせずとも、「歳を取るのは僕のせい?」とタレントも言っています。
今は、それより、ご家庭などを中心に考えた方がよいと考えます。
あと「エヴァンゲリオン」について。
よく考えると、あの才能の中に、まだ青年がいるわけです。
これは、アイデンティティがまず壊れます。
荒木スミシという人物の場合、一気に起こる中傷より、長い年月をかけて心に巣を作り、悪い状態だったわけです。
再び、ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。
荒木スミシ 2021,8
【きっと経済的に日本が終わっているというのに、また何を始めるのがいいのか、という問いかけからはじめなければなりませんね。まことにエンターテイメントとは、ものづくり、とは問う原点から、少しずつ。^_^。】
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血液検査の結果、水疱性類天疱瘡の初期と診断されました。
2021・9
★統合失調症で2021年10月より3ヶ月入院。少しずつ回復傾向にあります。